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Cursor AI使い始めて1週間、VSCodeに戻れなくなった理由

話題のAIエディタCursorを1週間使い倒してみた。月額20ドルの価値はあるのか?GitHub Copilotとの違いは?本音でレビューします。

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Rina
Daily Hack 編集長
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Cursor AI エディタ VSCode
Cursor AI使い始めて1週間、VSCodeに戻れなくなった理由のヒーロー画像

「VSCodeに AI 機能を統合しただけでしょ?」と思っていた自分を殴りたい。

Cursor を使い始めて 1 週間、もう VSCodeには戻れません。

なぜCursorを試したのか

きっかけは X(旧 Twitter)でバズっていたこのツイート:

Cursor 使い始めたら、コーディング速度が 3 倍になった。 これはヤバい。

有名エンジニア スタートアップCTO

正直、「また大袈裟な…」と思いました。でも、フォロワー数万人のエンジニアが絶賛しているなら試す価値はあるかなと。

セットアップは5分で完了

  1. 公式サイトからダウンロード
  2. VSCodeの設定をインポート(ワンクリック!)
  3. API キーを設定(OpenAI or Anthropic)

VSCodeの拡張機能、キーバインド、テーマまで全部引き継がれました。移行コストほぼゼロ。

衝撃的だった機能TOP3

1. Cmd+K(コマンドパレット)が革命的

// カーソル位置で Cmd+K → "この関数をReactフックに変換"
function fetchUser(id: string) {
  // 複雑な実装
}

// ↓ 自動変換

export function useUser(id: string) {
  const [user, setUser] = useState(null);
  const [loading, setLoading] = useState(true);
  
  useEffect(() => {
    // 元の実装を適切に変換
  }, [id]);
  
  return { user, loading };
}
// エラー箇所で Cmd+K → "このTypeScriptエラーを修正"
// 型エラーの原因を理解して、適切な型定義を追加してくれる
// 空の関数で Cmd+K → "ユーザー認証のミドルウェアを実装"
// プロジェクトの他のミドルウェアを参考に、一貫性のある実装を生成

2. コンテキスト理解がヤバい

Cursor はプロジェクト ALL 体を理解します。例えば:

  • データベーススキーマを見て、適切な型定義を生成
  • 既存のコーディングスタイルに合わせてコードを生成
  • インポート文を自動で追加(しかも相対パスも正確)

3. Tab補完が異次元

GitHub Copilot も使っていましたが、Cursor の補完は別次元:

// コメントを書くと...
// ユーザーの投稿を取得する関数

// 単純な関数が提案される
function getUserPosts(userId) {
  return fetch(`/api/posts/${userId}`);
}
// コメントを書くと...
// ユーザーの投稿を取得する関数

// プロジェクトの規約に沿った実装が提案される
export async function getUserPosts(
  userId: string,
  options?: { limit?: number; offset?: number }
): Promise<ApiResponse<Post[]>> {
  try {
    const params = new URLSearchParams(options);
    const response = await apiClient.get(
      `/users/${userId}/posts?${params}`
    );
    return handleApiResponse(response);
  } catch (error) {
    return handleApiError(error);
  }
}
GitHub Copilot
// コメントを書くと...
// ユーザーの投稿を取得する関数

// 単純な関数が提案される
function getUserPosts(userId) {
  return fetch(`/api/posts/${userId}`);
}
Cursor
// コメントを書くと...
// ユーザーの投稿を取得する関数

// プロジェクトの規約に沿った実装が提案される
export async function getUserPosts(
  userId: string,
  options?: { limit?: number; offset?: number }
): Promise<ApiResponse<Post[]>> {
  try {
    const params = new URLSearchParams(options);
    const response = await apiClient.get(
      `/users/${userId}/posts?${params}`
    );
    return handleApiResponse(response);
  } catch (error) {
    return handleApiError(error);
  }
}

実際の開発での使用感

この 1 週間で実装したもの:

  • REST API(Express + Prisma): 2 日 → 半日
  • Reactコンポーネント 10 個: 1 日 → 3 時間
  • テストコード: ほぼ自動生成

特にテストコードの生成は感動しました。実装を見て、エッジケースまで考慮したテストを提案してくれます。

困った点・微妙な点

良いことばかりじゃありません:

  1. 月額20ドル(GPT-4 使用の場合)

    • 正直高い。でも時間短縮を考えると…
  2. たまに暴走する

    • 不要なコードを大量に生成することがある
    • Cmd+Z の使用頻度が増えた
  3. プライバシーの懸念

    • コードがクラウドに送信される
    • 企業プロジェクトでは要注意
  4. 依存しすぎる危険性

    • AI なしでコード書けなくなりそう…

注意

企業のプロジェクトで使用する場合は、必ずセキュリティポリシーを確認してください。 私は個人プロジェクトでのみ使用しています。

VSCode vs Cursor 比較表

機能VSCodeCursor
起動速度◎ 高速○ やや遅い
拡張機能◎ 豊富◎ VSCode互換
AI補完△ Copilot別料金◎ 統合済み
プロジェクト理解×◎ 全体を把握
価格無料$20/月

1週間使った結論

**開発速度は確実に上がります。**体感で 2-3 倍。

ただし:

  • 生成されたコードは必ずレビューが必要
  • AI に頼りすぎないよう注意
  • セキュリティには十分配慮を

個人開発や副業プロジェクトなら、月額 20 ドルの価値は十分あります。

来週は Claude 3 との連携を試してみる予定。また何か発見があったらレポートします!

無料で試すには

Cursor は 2 週間の無料トライアルがあります。 まずは無料で試して、自分に合うか確認することをおすすめします。

おまけ:便利な設定

// settings.json
{
  "cursor.aiProvider": "openai",
  "cursor.apiKey": "your-api-key",
  "cursor.temperature": 0.1, // 生成の安定性重視
  "cursor.contextLength": 8000, // コンテキスト拡大
  "cursor.disableTelemetry": true // プライバシー重視
}

この設定で、より安定した補完が得られます。

皆さんも AI エディタ使ってますか?感想を Twitter で教えてください!

Rinaのプロフィール画像

Rina

Daily Hack 編集長

フルスタックエンジニアとして10年以上の経験を持つ。 大手IT企業やスタートアップでの開発経験を活かし、 実践的で即効性のある技術情報を日々発信中。 特にWeb開発、クラウド技術、AI活用に精通。

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